お金の悩み・問題というのは、大なり小なり誰しもが必ず抱えているであろう問題です。
もちろんお金は少ないよりは多いほうがいいに決まっています。だからこそジャンボ宝くじに代表される宝くじはあんなに売れるのでしょう。
そこで今回は、働くという方法以外で「お金を増やす」方法に関してご説明していきます。
初期投資の資金の多さ、資金減少のリスク、お金の増えやすさなどそれぞれに特徴がありますので、
自分にとって合っていると思う方法がありましたら、ぜひ試してみてください。
目次
1.株の配当金や優待をもらう
まず1つ目は、株を購入して配当金や優待をもらうという方法です。
株に関しては、短期や長期で売買を繰り返して差額でお金を稼ぐという方法もありますが、今回は配当金や優待でお金を増やすという方法に絞って考えていきます。
◆株の配当金でお金を増やす
配当金とは「企業が企業活動において利益を上げた際に、利益の一部を株主に還元するお金」のことです。
基本的に「一株あたり〇〇円」というような形で表現されますが、企業によって、また同じ企業でもその期の業績によって配当金は異なります。
任天堂の株価の配当金の計算方法
例を出して考えてみましょう。日本を代表する企業の任天堂は恐らく誰でも知っているであろう有名企業ですが、1株あたりの株価はおよそ20,000円強です。
そして、2016年3月期の決算で株主に支払われた配当金は1株あたり150円でした。つまり任天堂株を1株持っていれば150円を手に入れることができたわけです。
任天堂の単元株(最低購入単位)は100株なので、任天堂の株主であれば、少なくとも150円×100=15,000円の配当金を受け取ることができた計算になります。
重要なのは単元株と配当利回り
配当金を目的に株を購入する場合に重要なのは、単元株と配当利回りです。単元株というのは先ほども少し触れましたが株式の「最低購入単位」です。
任天堂の場合は100株だったので、任天堂の株は100株、200株、300株という単位でしか購入できません。
つまり任天堂の株主になろうと思った場合には少なくとも200,000×100=2,000,000円が必要だというわけです。
そこから株を買い増そうと思えばまた2百万単位でお金が必要になるわけですから、なかなか簡単ではありません。
もちろん上場企業の中には単元株が1株、10株のところもありますし、逆に1,000株というところもあります。
株を購入しようと思う場合には、株価と単元株を掛けあわせて、自分が購入できる金額に収まっているかを考えることが重要です。
配当利回りの計算方法
配当利回りは簡単に言えば「どれだけ割のいい株式か」ということです。
配当利回りは(1株あたりの配当金)÷(1株あたりの値段)×100(%)という計算で求めることができます。
例えばの話ですが、100円で購入した株に対して100円の配当金が支払われたとすれば、その場合の配当利回りは100÷100×100=100%ということになります。
つまり、株式の購入に必要となったお金を全て取り戻せたということになります。これは非常に割のいい買い物だということは分かりますよね。
もちろん実際には、配当利回り100%なんていう株は存在しません。普通は1~2%、高配当と言われるところで5%前後です。
これらの配当利回りに関しては、各企業の有価証券報告書や、証券会社のホームページなどで確認することができます。
◆株主優待もあなどれない
株主優待とは、株主に対して自社サービスの面で便宜を図ったり、商品を送ってきてくれたりすることを言います。
商品と言ってもどうせ粗品でしょ、と甘く見てはいけません。企業によっては商品券などを株主優待としてもらえる場合もあるのです。
商品券は「≒お金」のようなものですから、これは非常にありがたい株主優待だと言えるでしょう。
商品券相当のものを株主優待としている企業の株を購入していると、株主優待だけではなく、もちろん配当金を受け取ることもできます。
ということは配当金と株主優待ダブルでお金が入ってくるような形になるわけです。
こういった企業・株式をうまく探し出して優待を受けることができれば、美味しい思いをすることができると言えそうです。
2.投資信託でお金を増やす
株を購入するといっても、全く経験のない素人がいきなり手を出して、どの企業の株がいいかなど分かるはずもありません。
そこで代わりに検討できるのが、投資信託を利用するという方法です。
投資信託は、お金を出すのは自分ですがそれを実際に運用するのは、ファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロの人達です。
同じ株を買うという行為ですが、自分で株式を購入するのと投資信託を利用するのには色々な違いがあります。
投資信託のメリット①最低1万円!少額から投資が可能
投資信託のメリットは何と言っても、少額から行うことが可能だということです。
先ほど例に挙げた任天堂の株の場合だと、1株20000円ほどで、単元株が100株ですから株式購入には200万円ほどが必要だということになります。
任天堂ほどではないにしても、数十万円~百万円単位の資金が無いと購入できない株がたくさんあります。
しかし投資信託では、最低1万円程度から投資が可能です。
なぜかと言うと、投資信託で運用されるのは自分一人の資金だけではないからです。たくさんの人の資金が集められ、ファンドマネージャーの元で運用されます。
そのため、1人10000円でも、200人投資する人がいれば200万円集まり、任天堂の株も購入できるようになるわけです。
運用で挙がった利益に関しては、出している資金に比例して分配していく形になります。
投資信託のメリット②運用はプロが行うので安心
他にはやはり、プロに任せられるということが挙げられるでしょう。
知識の面、取引にかけることのできる時間の面など様々な面において、素人である我々の代わりに、プロであるファンドマネージャーにお任せきるメリットは少なくありません。プロならではの投資手法というものもあります。
「投資」と聞くと、素人からすると「株かFX」ぐらいしか思いつくものがないかもしれませんが、プロの人たちは様々な投資先を利用します。
株にしても国内のものに限らず、国外の株も購入しますし、債券、商品先物取引、REITなどなど、運用資金を増やすことが彼らの使命ですからそのためには努力を惜しみません。
まさに餅は餅屋というわけですね。
投資信託のデメリット(1)ファンドの維持費を支払う必要がある
しかしもちろん投資信託にもデメリットはあります。その最たるものは、自分で株式を購入する場合とは違い、「コスト」がかかるということです。
投資信託では資金を出した後は、ファンドマネージャーにお任せになります。自分の資金を運用してもらっている間は、ファンドの維持費を支払う必要があるわけです。
プロの人達の時間・知識を利用させてもらっている費用だと思えばいいでしょう。
投資信託のまとめ
元本が保証されていないことがデメリットだと捉えられる場合もありますが、それは自分で株式を購入・運用する場合でも同じことです。
投資信託はプロが運用するため、個人が「企業応援」の意味を込めて株式を購入するような場合とは、また話が異なります。
株式を購入するのであれば、資金を確実に増やしたい、馴染みの企業を応援したい、株主優待を利用したい、など様々な思惑があると思いますので、
その思惑によって、自分で株式を購入するのか、投資信託を利用するのかを使い分ければいいのではないでしょうか。
3.ソーシャルレンディングに投資して増やす
ソーシャルレンディングは制度としては比較的新しいものなので、あまり馴染みがないという人も多いのではないでしょうか。
ソーシャルレンディングとは、お金を融資したい個人と融資を受けたい個人・企業をつなげる、仕組み・サービスのことを言います。
言い方は雑かもしれませんが、個人個人が消費者金融のような役割を持てるというように考えていただくのが一番分かりやすいのかもしれません。
しかし我々個人個人では、融資できる資金もたかが知れていますし、融資をして回収をするノウハウがあるわけでもありません。
そこで、そういった融資をしたい人達から資金を集めて、融資を受けたい個人・企業との橋渡しをしてくれるのがソーシャルレンディングです。
我々はソーシャルレンディングの業者に投資をしたら、後はそのお金を借り入れた個人なり企業なりが完済するのを待つだけです。
お金を借り入れた側は当然、返済する際には金利を上乗せして返済するわけですから、その金利分が我々投資をした個人に対して、分配して支払われることになります。
ソーシャルレンディングのメリット①少額から投資可能
ソーシャルレンディングのメリットも、投資信託と同じく少額での投資が可能だということです。
投資信託と同じく、個人個人から集まったお金をまとめて運用する形になるので、数万円単位という少額から投資が行えるのは非常にありがたいことです。
ソーシャルレンディングのメリット②平均5%!利回りが高い
また、普通の投資商品と比べると利回りが高いことも、投資する側からすれば魅力の1つです。
個人向け国債は10年間で0.2程度という非常に低い利回りですが、ソーシャルレンディングの利回りは平均5%程度と言われています。
もちろん後ほどご紹介するようにデメリットもありますが、これほどの高い利回りを実現できるのであれば、デメリットにも目をつぶろうと考える人がいるのも不思議ではありません。
ソーシャルレンディングのデメリット①途中解約ができない
ソーシャルレンディングのデメリットは途中解約ができないという点です。
株式等であれば、保有していても自分の好きなタイミングで手放すことが可能ですが、ソーシャルレンディングは「満期まで保有する」という前提になっています。
このようなデメリットが気になる場合には、満期までの期間が短い商品を取り扱っている業者を選んで利用する必要があります。
ソーシャルレンディングのデメリット②早めに返済されると配当金が少なくなる
また、ソーシャルレンディングでは高い利回りが謳われていますが、その利回りは確定しているわけではありません。
ソーシャルレンディングで我々が受け取ることのできる配当金は、融資を受けた個人・企業が支払う金利によるものです。
つまり融資を受けた側が支払いを早めて、想定していたよりも早めに返済を終えてしまえば、その分支払う金利が少なくなるので、投資家の手元に渡る配当金も減ることになるのです。
しかし利回りが悪くなると言っても、それはあくまで最初に想定されていた利回りと比較すると、ということです。
個人向け国債並みに低い利回りになることはほぼありえないでしょうから、安心しておいても大丈夫でしょう。
4.不動産投資でお金を増やす
投資の代表的なものには、「不動産投資」というものもあります。
今回は代表的な不動産投資について2つご紹介しましょう。
不動産現物投資
一般的な「不動産投資」と言えばこのことです。実際に中古マンション等の不動産を購入して、そこから発生する家賃を収入として得ていく方法です。
もちろん不動産なんていう高額なものを購入するわけですから、現金一括というわけにもいかずローンを組んで購入することになるでしょう。
ローンを完済し終われば、不動産から発生する収入は全て利益になりますが、ローンを完済し終わるまでは、そちらの返済資金に充てていく必要があります。
そうなると以下に継続的に家賃収入を発生し続けさせられるか、マンションの場合は「空室の状況を以下に発生させないか」ということが重要になってきます。
これに関しては主に「物件の選定」と「管理会社の選定」がカギになってきます。
- 利便性のいい物件を選びましょう
- やり手な管理会社を選ぼう
利便性のいい物件であれば、居住希望者も集まりやすいでしょうから、空室が継続するという最悪の状態はあまり懸念しなくてもいいでしょう。そういった物件をいかに選べるかが非常に重要です。
管理会社の選定に関しても同様です。不動産投資においては、購入した不動産の管理は管理会社にお任せするのが最も多いパターンです。
その際にお任せした管理会社がやり手かどうかで、空室状況にかなり差がつく可能性があります。
「物件と管理会社の選定」がしっかりできて、ローンの返済が終われば、今までご紹介してきた中で最も安定した収益を上げられるのが不動産投資という方法です。
REIT
次にご紹介するのはREITです。REITとは「Real Estate Investment Trust」の頭文字を取ったもので「不動産投資信託」と呼ばれるものです。
前半でご紹介した投資信託の中でも不動産に特化したものをREITと言います。
証券会社で購入できる金融商品なので、株式や投資信託と同じジャンルなのですが、不動産特化ということでこちらでご紹介させていただきました。
投資信託のメリットは「単元株を買うための資金が無くても、株式を購入できる」ということでしたが、REITもまさにそのようなメリットを持っています。
株式よりも圧倒的に高い金額の不動産ですから、資金的に手が出ないという人は不動産のほうが多いでしょう。
そこで投資家から集めたお金を基にマンション、オフィスビル等を保有・運用してそこから挙がった金額を、配当金として投資家に分配するというシステムがREITです。
不動産現物投資との最も大きな違いは、「実際に不動産を保有するか否か」ということです。現物投資の場合は、実際に自分が保有するので資産として考えることができますが、REITの場合は「不動産の権利の一部を所有する」というイメージです。
不動産現物投資・・・ローンを返済して収益を上げれるまで十数年単位の時間が必要。ローンを返済し終えてしまえば不動産から挙がるお金は全て利益になる。
REIT・・・投資信託なので、すぐに利益を上げることも可能。不動産を保有しているわけではないので、全て利益にすることはできません。
同じ不動産に関する投資でありながら、性格の異なる不動産現物投資とREIT。
リスクとリターンを考慮に入れながら、どちらのスタイルの投資を行っていくのかを選ぶのがいいのではないでしょうか。
5.FX
投資の中でもかなりハイリスクハイリターンなのは、FXです。
FXの仕組み自体は非常にシンプルなものです。2国間の通貨の為替レートの変動によって、投資したお金が増えたり減ったりします。
例えば、ドル円の為替レートが「1ドル=100円」の時に10万円を1,000ドルに両替したとします。
その後「1ドル=110円」になったとすると、1,000ドルの価値は日本円で11万円になりますから、差し引き1万円の得をすることになります。
原理としてはたったこれだけです。「通貨間の為替レートがどのように変化するかを予想して、利益がでるように売買をする」という非常にシンプルなものです。
為替レートはそんなに大きな変動はしない
仕組み自体は非常にシンプルですが、仕組みを聞いた限りではFXでお金を増やすのは非常に難しいような気がします。
なぜなら為替レートというのは通常そこまで大きな変動はしないからです。
先ほど1ドル=100円が1ドル=110円になるという仮定で例を挙げましたが、もし仮に為替レートがこれほど変化したら、新聞の一面を飾るほどの事件です。
ドル円で言うならば、1円単位での変動ですらなかなか起こらないので、この変化を利用して利益を上げようと思うのであれば、かなり多額の資金が必要になる気がします。
しかし巷には「FXを利用して大金を稼いだ」という話や、逆に「FXのせいで返済できないほどの借金を負った」という話がゴロゴロ転がっています。
これはどうしてなのでしょうか。そもそも投資であるにも関わらず「返済できないほどの借金を負う」というのもおかしな話な気がします。
この原因は全てFX特有の「レバレッジ」という仕組みに原因があります。
レバレッジの仕組み
レバレッジとは直訳すると「てこ、てこの原理」という意味です。
てこの原理は、道具を使うことで、自分の力では重くて運んだり動かすことができないようなものでも動かせるようになる原理のことです。
これをFX風に言い直すと「自分の手持ちの資金以上の資金を運用することが可能になる仕組み」のことをレバレッジと言います。
日本の証券会社の場合、最高25倍までのレバレッジが可能ですので、100万円を証拠金として証券会社に預ければ最高2500万円までを運用することが可能です。
先ほどの1ドル=100円が1ドル=110円にった場合を例として考えてみましょう。
運用しているのが100万円だった場合は、1ドル=100円が1ドル=110円になった場合の利益は10万円です。
一方、レバレッジを利かせて2500万円を運用していた場合の利益は250万円です。
100万円しか資金として預けていないにも関わらず、レバレッジを利用することで、資金以上の利益を上げることが可能なのです。
しかし逆に1ドル=100円が1ドル=90円になってしまった場合はどうなのでしょう。25倍のレバレッジを利かせている場合は当然250万円の損をすることになってしまいます。
これが、投資にも関わらず「返済できないほどの借金を負う」可能性のあるFXのレバレッジという仕組みです。
ハイリスクハイリターンという言葉程度ではとても言い表せない、超ハイリスクハイリターンな仕組みになっています。
しかし25倍というレバレッジ倍率は、規制されてきて一旦この倍率に落ち着いているのです。
以前は日本でも400倍という超高倍率のレバレッジが可能でしたし、海外の業者では今でもこの倍率のレバレッジを利かせられるところもあります。
FXを利用する際には、慎重な判断が非常に重要であるということを肝に銘じておくようにしてください。
番外編.手持ちの資金を増やすたためにカードローンで借りる
ここまで読んでいただければお分かりかと思いますが、投資を行うためにはある程度の元手が必要があることがほとんどです。
投資信託や、ソーシャルレンディング、REITなどでは数万単位からの投資が可能でしたが、それでも資金は多くあったほうが選択肢が多くなることに間違いはありません。
とは言っても瞬間的に資金を増やす便利な魔法なんてあるはずもありません。
そんな時に、一時的に資金を増やす方法として「カードローンで借り入れをする」という選択肢が考えられます。
銀行や消費者金融が取り扱っているカードローンは、素早い融資を売りにしているのですぐに資金が必要だという時には使い勝手がいいサービスだと言えるでしょう。
もちろんお金を借り入れるわけなので、必ず返済しなければなりませんが、うまく利用すればより有利な条件で投資を行うことも可能になります。
カードローンの利用を推奨するわけではありませんが、資金を増やすための選択肢として頭の片隅に入れておいていただいても、損はないかと思います。
※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要
まとめ
以上が様々な「お金を増やす」方法についてのご紹介でした。株式投資や不動産投資といった古典的なものから、
ソーシャルレンディングやREITなど、最近になって出てきた新しいものもありました。
また、FXのように、他の投資方法とは一線を画すような方法もありました。まさに「一攫千金を目指す」といったような感じですね。
実際にどの方法を選択するかというのは、個人個人の思惑によるところが大きいと思いますが、それぞれの特徴、メリット・デメリットをしっかり把握した上で選択することが非常に重要です。
最近では「お金を稼ぐ」という概念も昔と比べると変化してきているため、日本の社会全体にいわゆる「不労所得」を受け入れる土壌が整ってきたように思います。
昔は「働かずに得たお金なんて・・・」という考え方が支配的でしたが、時代と共に人の考え方も変わってきています。
うまく活用すればアーリーリタイアしたり、そもそも不労所得だけで生活できるようになっていったりと夢が膨らんでいきますので、
今回ご紹介した内容をぜひ自分なりに活用していってくださいね。