フランチャイズは儲かるのか?メリット・デメリットとシステムを解説

コンビニエンスストアや飲食店のチェーン店など全国どこでも目にするお店の多くは、フランチャイズというビジネスモデルで経営されています。

独立・起業をしてお店を持ちたいけれど、お店の運営や集客、仕入れなど経営ノウハウが無く不安な場合には、フランチャイズのシステムが助けになります。

フランチャイズとは実際にどのような仕組みなのか、メリットとデメリットも含めて、やさしく解説します。

1.フランチャイズとは

フランチャイズとは、商標や運営システム、経営ノウハウなどを持つ「フランチャイザー」と、それらを利用して出店する「フランチャイジー」との契約によるビジネスの仕組みです。

フランチャイザーは本部とも呼ばれ、出店や店舗運営に必要な情報や支援をフランチャイズパッケージとしてまとめ、フランチャイジーに提供します。フランチャイジー(加盟店)は、フランチャイズパッケージを利用して事業を行い、その対価としてフランチャイザーに加盟金(一時金)やロイヤリティを支払います。

日本フランチャイズチェーン協会HP

ロイヤリティはブランドの利用料や経営支援の手数料として、月額での支払いが必要になるケースがほとんどです。

ロイヤリティが掛からないチェーンや、ロイヤリティが無い代わりに、販売する商品、食材や資材などを購入する必要があるチェーンもあります。

フランチャイズチェーンの業種は、コンビニエンスストアやベーカリー、カー用品店などの小売業、ハンバーガー店、持ち帰り弁当や居酒屋などの飲食店、学習塾、マッサージやホームクリーニングなどのサービス業など多岐にわたります。

国内でのフランチャイズチェーン数も1,300を超え、店舗数は26万店以上です。

2.他のチェーンシステムとの違い

同じブランドや商号でチェーン展開するビジネスは、フランチャイズチェーン以外にもあります。

大手の百貨店やスーパーなどの多くは事業者が直接資金を投入して、多店舗展開をする直営店です。

各店舗の責任者は事業者の社員で店舗のイメージは統一され、経営や運営は本部の方針に沿って厳格に行われます。出店費用や店舗運営費は全て本部が持たなければならないので、本部には莫大な資本力が必要になります。

代理店は、本部と契約することで独占的に本部の商品やサービスを供給できる形態です。

都道府県や市町村など特定のエリアでの販売権利を得られるケースが多いですが、店舗の運営などに関する本部の支援は無く、経営は店舗のオーナーの才覚に委ねられます。

「ナショナルのお店」といった特定のメーカーのみを扱う町の電気屋さんなどが、代理店になります。

ブランドの看板や、商品のパンフレットなどの宣材は使用できますが、多くの場合、本部と代理店との間に資本関係はありません。

本部は多くの資金をかけずに販売チャネルを広げる事ができますが、販売の拡大は代理店の力次第となります。

フランチャイズの場合、加盟店は本部の支援の下、自分の土地や店舗、資金などを投入して営業を行いますが、加盟店と本部の間には資本関係は無く個別の事業者となります。

経営の責任は加盟店になりますが、店舗運営は本部の決めたマニュアル通りに行います。

店舗や運転資金は加盟店が準備するため、本部に資金が無くても多店舗展開が可能になるうえ、ロイヤリティ収入も本部のビジネスのひとつになっています。

フランチャイズの加盟店は脱サラ起業や副業などの個人のイメージが強いですが、複数のフランチャイズチェーンと契約し多数の店舗を展開する法人のメガフランチャイジーや、事業の多角化の一環としてフランチャイズを活用している企業もあります。

3.フランチャイズのメリット

フランチャイズ契約を結び、加盟店になると本部から下記のような支援を得る事ができます。

フランチャイズのメリット

  • 商号や商標などのブランドが使用することができる
  • 本部で店舗や商品のプロモーションを行ってくれる。
  • 販売する商品やサービスを仕入れることができる
  • 開店前に、物件の調査や売上予測を行って事業計画の支援をしてくれる
  • 商品開発や販売促進など本部が行ってくれる
  • 開店後の経営指導や、研修などスキル面でもサポートしてくれる

加盟金やロイヤリティの対価として、こうした権利や支援を受けられることで、加盟店にはさまざまなメリットがあります。

比較的小ない資本で始められ、開店に向けた負担が少ない

もし個人で飲食店を始めるのであれば、店のコンセプト、資金の調達、店舗探し、店舗のデザイン、メニュー、食材の仕入れルートやアルバイトの確保などの準備をすべて自分で行う必要があります。

飲食店の経験がある人でも、準備に1年以上かかることも珍しくありません。

フランチャイズであれば開店までの準備もマニュアル化され、本部のアドバイスも受けられるため未経験者でも短期間で開店する事ができます。

また、店舗に必要な看板や什器、備品なども本部で大量に購入しているため個人で購入するよりも安くすむ場合もあり、労力も含めれば開店までの資金は少なく済みます。

開店資金を銀行から借り入れる場合でも、本部で検討した信用度の高い事業計画がありますので審査が通りやすくなります。

経営や店舗運営のリスクが少ない

無事に開店できたとしても「お客が集まらず売上が上がらない」「アルバイトが定着しない」「仕入れ価格が急騰した」など、店舗を運営していく上での問題は無くなることがありません。

フランチャイズの場合は、接客やアルバイトの雇用、経理などもマニュアル化されており、困った場合には本部に相談し支援を受ける事が可能です。

開店にあたって過去の出店データに基づいた事業予測も行うフランチャイザーも多く、開店直後でも売上が期待できます。

商品や材料などの仕入れについても、本部で大量に購入し加盟店に卸しているので安く安定して供給されます。経営が苦手な人、未経験の場合でも本部の手厚いサポートがあればリスクは少なくなります。

ブランドイメージを活用できる

フランチャイズの最も大きなメリットが、既に成功しているブランド力を使えることです。

多くの店舗のあるチェーンでは店舗の名前、雰囲気、商品やサービスの内容についてお客は既に知っているので、安心感を持って利用してもらえます。

店の名前を知ってもらうまでが大変な個人経営と違い、集客はフランチャイズの方が圧倒的に有利です。

開店直後から行列ができる店舗も、珍しくはありません。また、全国規模でのTVコマーシャルや豪華なカラーパンフレットなど、個人では手の届かない宣伝活動も本部で行ってもらえます。

魅力的な商品開発や新商品のプロモーションも本部が行うので、加盟店は販売や店舗運営に集中する事ができます。

ゼロから手探りで始める個人経営と比べて、マニュアルや儲かるシステムが出来上がっているフランチャイズは、リスクを大幅に減らせるビジネスといえます。

4.フランチャイズのデメリット

新たに独立起業する人にとっては魅力的なフランチャイズですが、メリットだけでなくデメリットもあります。

フランチャイズのデメリット

  • 経営の自由度が少ない
  • 本部や担当者の良し悪しで経営が左右される
  • ロイヤリティが負担になる

経営の自由度が少ない

フランチャイズチェーンは、どの店舗でも商品やサービスが均質に提供されることが大事になります。

統一したブランドイメージが最も重要なため、本部と加盟店の間の契約条件は一律で個別の事情は基本的に加味されません。

加盟店の店舗運営は、マニュアル通りに行うことが義務付けられ、経営に貢献する良いアイデアでも、加盟店が独自でマニュアル以外のことを行うことは基本的にできません。

飲食店などで地元の良い食材を使ったメニューを出したくても、既定のメニュー以外の提供や、本部以外からの仕入れを禁じている場合もあります。

フランチャイズならではの縛りともいえますが、最近ではライバル店との競争も激しくなっているため、加盟店の個性を出すために独自の工夫やアイデアをある程度容認するフランチャイズも増えてきています。

また、本部とのフランチャイズ契約終了後に自分らしい店に変えようと思っても、すぐにはできないケースが殆んどです。

フランチャイズのノウハウの流出を防ぐための措置で、契約終了後、同業種、同業態での出店については数年間禁止される契約条件があります。

将来的に自分の店を持つためのステップとしてフランチャイズ契約を結ぶのであれば、契約前によく確認しておくことが必要です。

本部や担当者の良し悪しで経営が左右される

飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しているチェーンでも、商品やサービスをより良いものにしていかなければ、ライバル店との競争に負けて、あっという間に人気が無くなってしまいます。

フランチャイズの場合チェーン全体の施策は本部しかできないので、加盟店は本部の力量に依存するしかありません。

加盟店には本部からスーパーバイザーやエリアマネージャーと呼ばれる、経営や運営にアドバイスをする担当者が付きます。

加盟店のオーナーにとっては、運営上のトラブルや悩みの相談や本部へのパイプ役として重要な存在です。

スーパーバイザーは直営店の店長経験者などの本部社員のケースが多いですが、加盟店のオーナーと二人三脚で「店を作っていこう」と考えてくれる親身な人もいれば、担当する店舗を巡回して本部の通達だけを伝える連絡係のようなスーパーバイザーもいます。

もちろん前者の方が売上も伸び、本部とも良好な関係を築けるのですが、後者の場合は本部への不信にもつながります。

経験豊富で優秀なスーパーバイザーが付くかどうかは、店が成功するための重要な要素です。

またバイトテロなど他の店舗で発生した不祥事などでチェーン全体のブランド価値が大きく棄損した場合、問題のあった店舗とは資本関係が無くても大きく影響を受けます。

イメージの悪い店舗に行かないのは、お客様の行動としては当然ですが、加盟店のオーナーにとっては風評被害以外の何物でもありません。

ロイヤリティが負担になる

個人経営であれば、月々の売上と利益は全てオーナーの手元に残りますが、フランチャイズの場合はそこからロイヤリティを支払う必要があります。

チェーンによって支払い方式は異なりますが、売上や粗利の一定割合を支払う歩合式と固定額を支払う定額式に分かれます。

本部の支援内容の対価なので支払い方式や割合は本部が決め、加盟店が選択することはできません。

割合は業種などによって異なりますが、売上歩合で数パーセント~50パーセント程度、粗利歩合で30~70パーセント程度が多く、売上や粗利の増減によって割合が変動する設定などもあります。

定額式の場合は数万~10万程度が多くなっていますが、利益によっては持ちだしになってしまう可能性もあります。

加盟店が現場で頑張った結果の売上や利益から、税金の様に引かれてしまうのに抵抗感があり、本部の支援が物足りない場合にはさらに不満を感じます。

5.フランチャイズは儲かるのか?

実績が多いフランチャイズチェーンであれば、大きく失敗することは少なく、個人経営よりもリスクが少ないビジネスといえます。

ただし大きく儲かるかといえば、ロイヤリティが足かせとなり、同規模同業種の成功した個人経営の店よりも利益は少なくなります。

フランチャイズは未経験者でも自分の店を構える事ができますが、リスクヘッジを本部と分担しているので、加盟金やロイヤリティの部分を納得して契約することが重要です。

ロイヤリティも方式や割合だけでなく「加盟金は低いが、ロイヤリティは高い」「ロイヤリティは低いが、仕入れ単価が割高」などチェーンによって様々なパターンがありますので、事前に比較検討しておくことが必要です。

最初の店が軌道に乗り、2店目3店目と複数店舗を展開できれば、フランチャイズでも大きな利益を得る事も可能です。

実際に30店舗以上を展開するフランチャイジーも多くいますし、もともとフランチャイズは多店舗展開に向いています。

一方でリスクが少ないフランチャイズでも、失敗はあります。

フランチャイズの失敗

  • 思ったよりも開店資金がかかり、早い段階で運転資金がショートする
  • 出店前の調査では問題が無かったが、出店後近隣にライバル店が進出し大幅に売り上げが減ってしまう
  • 本部への依存が高くなりがちなため、加盟店のオーナーの経営や販売に対する努力が不足し、売り上げが低迷する
  • 本部の経営不振により、イメージが低下。支援も受けられなくなる

リスクのないビジネスはありませんが、まずはしっかりしたフランチャイズチェーンを選ぶことが重要です。

本部の経営状態がよく、加盟希望者への説明も詳しく、不都合な点も隠さず説明するチェーンが理想です。

フランチャイズの中には、加盟金の詐取や商材や機材の売り付けを目的とした悪質なチェーンもあります。

「開業1年で年収xxxx万円!」などモデルとしている収益額が異常に多いケースや、加盟を急がせるような勧誘を行うチェーンには注意が必要です。

そこまで悪質では無くても本部の出店目標数達成のため、事前の収益モデルの条件が悪くても出店を勧めてくるケースもありますので、冷静に自分でよく考え判断することが大切です。

また、契約前に自分自身が経営に向いているか、経営をする覚悟があるかどうかを再確認しておくことです。

フランチャイズは本部の言う通りにやっていれば儲かると勘違いしがちですが、自分の店を自己責任で経営する事では個人経営と変わりません。

自分で努力せず、本部やスーパーバイザー任せになっている加盟店は必ず失敗します。

自分なりの経営イメージや計画があり、フランチャイズは便利なツールと考え、時間とお金を節約するために活用するぐらいの意識で取り組むことが大切です。

6.フランチャイズは儲かるのか?メリット・デメリットとシステムを解説のまとめ

「ラーメン屋をやってみたい」「居酒屋を開くのが夢だ」と思いつつ、経験が無いため諦めていた人が、脱サラや定年を機会にフランチャイズを利用して起業するケースも多くあります。

こうした未経験者にはフランチャイズはピッタリの選択肢ですが、本当に自分がやりたい夢がかなえられるのかを、フランチャイズの契約条件と照らし合わせて、よく検討することが大切です。

フランチャイズの性質上、契約のあらゆる面で本部に有利な条件になっていることが多くあります。

割高に感じるロイヤリティと合わせて「フランチャイズ加盟店は本部の奴隷」と揶揄される理由ですが、とことん説明を受け、納得の上で加盟契約を行うことが大切です。

大手コンビニエンスストアチェーンなど、本部と加盟店がギクシャクしている報道なども耳にしますが、本部と加盟店が協力し合ってWin-Winの関係を築いているチェーンを選ぶことが、儲けだけでなく長く続けられる仕事として選択するためのポイントです。

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