- 企業名:クレディセゾン系列の消費者金融
- 勤続年数:25年
- これまで手掛けた仕事:審査から貸付金額の決定、貸付業務
「まさか!自分が審査に落ちるなんて。」
審査に落ちた原因が知りたいですよね。そこで今回、消費者金融で審査を担当していたHさんに話を聞いてきました。
審査担当が見ているのは主に以下のような項目でした。
- 信用情報機関にある踏み倒し情報
- 5年~7年前に自己破産した
- クレジットカードの支払い遅れが常態化している
- 同時に何社も申し込んでいる
- 勤務先や勤務年数
この他にも、申込金額未満であれば貸せるが、希望金額だと貸せないから審査通さない場合もあるそうです。それぞれ詳しく紹介していきます。
目次
過去に踏み倒しの情報がないかを審査担当は真っ先に確認する
消費者金融は個人信用情報機関にある貸付やクレジットの情報と申込情報を照らし合わせて合否の判断をします。
その中で、過去に借入先からの催促を無視して踏み倒した事がある情報が残っていると審査に落とすそうです。
また、その情報が個人信用情報に残る期間は5~7年ですが、踏み倒された会社には残り続けます。
結論、踏み倒しの情報がある会社の系列でクレジットカードや銀行・消費者金融のカードローンを申し込んでも情報の共有が出来るため、審査に通らなくなることを意味しています。
次に、自己破産した場合について紹介します。
金融事故の次に審査に落ちやすいのは自己破産情報があるかどうか
自己破産とは、全ての債務を免除してもらう手続きの事で、裁判所で手続きをおこないます。裁判所から返済不可だと認められたら、借金を返済する必要がなくなります。
自己破産をすると官報という公的文書に住所、名前が記載されます。カードローンやクレジットカードの審査では、この官報の情報も確認すると元金融担当者から教えて頂きました。
官報に自己破産の情報がまだ残っている場合は審査に通る事が出来ません。一定期間待つ必要があります。
次に支払いがいつも遅れてしまう事へのリスクについて紹介します。
返済をしていても期日を守らない人は審査に落ちる可能性を上げる
毎月のようにクレジットカードやローンの返済期日を守らない人は、たとえ完済していたとしても信用情報上ではマイナス評価です。
元金融担当者はそういった支払い遅れの常習性も重視していたそうです。
毎月のように期日を過ぎて返済をしている場合、新しくカードローンを契約することが出来ない可能性があるので注意しましょう。
また、消費者金融会社は新規の契約数ではなく、貸し倒れや滞納の比率が低い営業担当の方が評価が良いそうです。
普段利用しているクレジットカードやローンを期日までに返済を確実に済ませることが審査に通る最短距離なのです。
次に多重申込について紹介します。
元金融担当者が見る多重申込の印象
いくらお金に困っているからといって、一度に複数の金融機関から借り入れるのは、返済についてまったく考えていないため計画的ではありません。
多重申込がわかれば、金融機関は踏み倒しの可能性を疑います。
多重申込者に対して、まず金融機関は信用情報を分析し、いつ・何社に申し込んだかを確認します。
多重申込をしている時点で審査の目が厳しくなるためハードルが上がると言えそうです。
次に勤務先、勤務年数と審査の関係について紹介します。
審査に影響する勤務先・、勤務年数について
まず、引っ越しや転職してすぐの借入は疑われやすいそうです。目安として3年以上同じ職場に勤めていれば「落ち着いている」と判断されるとのことでした。
しかし、勤務している会社がマンションの一室にあるような会社は審査に落ちるリスクがあるそうです。引越しや転職をしてすぐに借入を申し込むと審査に落ちる可能性が高くなるので、一定期間勤務することをおすすめします。
まとめ
この記事では、元審査担当者にインタビューをして審査時に見ていた視点を紹介しました。最も審査に落ちる可能性が高いのは、過去に金融機関の信用を失うことをしたかどうか。審査に落ちないために、返済期限を守る、借入先を裏切らないようにしましょう。
どこからも借りられずに困っている場合、最終手段として2~3社に絞って10万円以内で借入を申し込むと1社ずつの負担が減るので審査に通る可能性があると最後にアドバイスを頂きました。